中日の悩める大砲、和田一浩外野手(38)が、今日17日に開幕する交流戦での巻き返しを宣言した。打率2割1分3厘に低迷しているが、中日に移籍した08年から3年間は交流戦で通算3割6分8厘と得意にしている。初戦の相手は昨年の日本シリーズで敗れたロッテ。宿敵を倒し、リーグ4位のチームを浮上させる。

 若手に混じって背番号5が汗を流した。敵地QVCマリンでの自主練習。和田は休息よりも体を動かすことを選択した。左翼の位置に入りノックを受けると、風で流される飛球をチェック。打球を何度も追いかけた。その後もフリー打撃でスイングを確認。2時間の練習をみっちりこなした。

 和田

 今日は体が鈍っても良くないんで体を動かした。自分では変わることはできないんでこういう機会で変わることを期待したい。もう、すがる思いですよ。

 昨季のリーグMVPが苦しんでいる。現在の打率は2割1分3厘、本塁打はわずか2本だ。13日からの阪神3連戦では9打数3安打と上昇傾向にある。それでも昨季の姿からすればまるで別人だ。

 試行錯誤を続けている。今季はキャンプ中からスクエアに構える新打撃フォームに取り組んでいるが、納得のフォームには至っていない。この日も「打撃に完成はない」という持論を実践。フリー打撃中に左足を少し高めに上げて「ため」を作る打ち方を試した。

 和田

 まあ、いろいろと試しながらやってますよ。あがきながら、もがき苦しんで結果を出す。それだけです。

 心強いデータがある。中日に移籍した08年から交流戦では、通算打率3割6分8厘。3年連続でチーム首位打者の「交流戦男」だ。「昔とはピッチャーも変わってるし理由は分からない」と苦笑いだが、相性の良さは数字が証明している。

 昨季のロッテ戦は16打数7安打、打率4割3分8厘と打ちまくった。チームはシーズン24試合を終えてリーグ4位。阪神戦では敵地で2勝1敗と勝ち越すなど、少しずつではあるが投打がかみ合ってきた。交流戦で主砲が起爆剤になれば、チームに勢いが出てくる。【桝井聡】