左脇腹骨折のため離脱している巨人高橋由伸外野手(36)が、早ければ31日の2軍交流戦の広島戦(マツダスタジアム)からの実戦復帰を目指していることが24日、分かった。4月26日のヤクルト戦の守備で負傷してから約1カ月。当初は骨が元の状態に戻るまで4週間、全治は約6週間と診断されており、6月7日から始まるイースタン・リーグ横浜戦(ジャイアンツ球場)からの実戦復帰が考えられていた。

 だが、高橋由は「もしかしたら遠征に行くかもしれない。何とかそこで行ければという感じ」と、31日からの広島遠征を目指して調整していくことを示唆した。ベテランの2軍調整は本拠地が多く、長距離の移動を強いられる遠征への帯同は珍しい。いかに早く1軍に復帰するかを考えている証拠。もちろん今後の状態次第ではあるが、高橋由の今年に懸ける思いも強い。

 この日はジャイアンツ球場で2軍の練習に参加した。アップからスパイクを履いてダッシュや打撃練習など約4時間、みっちり汗を流した。ランニング系は八分ほどの力、打撃は五分ほどの力にまで状態は上がってきている。両手でのスイングによる脇腹への衝撃については「まだあるよ。これから外で振ったり守れたりすればね。だんだんとできる範囲は広がってきてるから」と、確実に回復しているようだ。順調にいけば6月上旬の交流戦での1軍復帰も見えてくる。

 チーム打率2割3分2厘と低迷しており、再び借金生活と苦しむチームにとって、高橋由の早期復帰が待たれる。