<巨人2-0楽天>◇4日◇東京ドーム

 巨人が無失点リレーで楽天に連勝し、再び勝率5割に戻した。ハーラー単独トップの先発内海哲也投手(29)が2試合連続完封こそ逃したが、7回5安打無失点で7勝目。楽天戦には08年から37イニング連続無失点というキラーぶりを発揮し、勝利数、防御率、勝率で投手部門「3冠」に躍り出た。

 1回を無失点に抑えた内海は、スッと目を閉じ、マウンド上の自分の姿を想像した。「今日は真っすぐが前回よりいっていない。真っすぐだけは投げミスをしないように」。ベンチの中で自らの状態を冷静に分析。フォームの修正と頭を整理し、2イニング目のマウンドに向かった。

 オフから久保の紹介でインナーマッスルを鍛えるPNFトレーニングを導入した。自分に合った体の使い方を染み込ませ、理想的な投球フォームを完成。「今日は調子が良くないなって思っても、PNFでの練習を思い出せば、何とか修正できるんです。僕にとっての原点ですね」。PNFトレーニングとの出合いが、投手としての能力を進化させた。

 修正能力の高さを証明するデータがある。今季は7試合に先発したが、1回に走者を許したのは6試合。5試合で得点圏に走者を背負った。不安な立ち上がりを迎えても、2回以降は修正。「どこをどうというよりも、自分の中での感覚的なものですね。練習ではこんな感じだったかなと。それが今ははまっています」。立ち返る場所が内海にはある。

 継続中の記録を更新させる1勝だった。リーグ単独トップの7勝目。完封勝利を挙げた5月28日のロッテ戦から自身の無失点記録を16イニングに伸ばした。楽天戦の無失点記録も37イニングに更新。防御率1・14で、勝率と合わせ「投手3冠」に躍り出た。「たまたまです。いい時こそ慎重にいかないと」。昨年は開幕戦から4連勝を飾ったが、左脇腹痛で離脱。同じ失敗を繰り返さないためにも気持ちを引き締めた。

 チームの5割復帰を導いた左腕に、原監督も「もう本当に、何も異議なし」と全幅の信頼を寄せた。この日は、「ZEEBRA」からプレゼントされたオリジナル曲で登場。リズミカルな曲に合わせるかのように、内海が勢いに乗ってきた。【久保賢吾】