<ヤクルト5-4楽天>◇6日◇神宮

 ヤクルトの4番畠山和洋内野手(28)が楽天戦で2本塁打を放ち、チームの3連勝に大きく貢献した。1回に8号先制2ランを放つと、8回には9号ソロ。最後には1点差まで詰め寄られただけに、いずれも大きな価値のあるアーチとなった。今季畠山が本塁打を放った試合でチームは全勝。春先の大暴れから再び調子を上げてきた和製大砲が、首位を走るチームをさらに勢いづけた。

 畠山は「狙い」を隠さなかった。8回1死走者なしから、この日2本目の9号ソロが右中間スタンドへ飛び込む。リードを4点に広げるアーチは、最後は1点差となった試合で大きな意味を持った。そして試合後は「ランナーがいなかったんで、1発狙っていきました」と言い切った。1回の先制8号2ランも「走者が一塁だったんで長打を狙っていった」と振り返った。スケールの大きさを感じさせる和製大砲が、狙い通りの2発で星野楽天をたたきのめした。

 畠山が本塁打を放った試合でチームは全勝している。今季1、2号を放った4月17日に始まった9連勝の間に6本塁打をマーク。5月はノーアーチだったが、6月4日に26試合ぶりの7号を放って再び量産態勢に入ってきた。「状態が上がってきたんで、シングルヒットというよりは長打を意識して。思い切り振って行こうと思ってます」と打席では小さくまとまらない。その一方で「配球の読みはすごい意識している」と、グラウンド外ではデータや資料に時間をかけて目を通す研究熱心さも持ち合わせている。

 3打点を積み上げ、今季30打点でリーグトップに躍り出た。いずれも右方向に飛んだアーチに小川監督は「逆方向に打ってくれるのはいい状態」と目を細める。「4番を任されればいいところで回ってくる可能性が高いし、気を抜いた打撃もできない。集中力が高まっている」と話す畠山からは、すっかり4番の風格が漂ってきた。【大塚仁】