<ソフトバンク1-3ヤクルト>◇12日◇福岡ヤフードーム

 佑ちゃんでも、沢村でも、牧やんでもない。ヤクルトのドラフト5位左腕久古健太郎投手(25)が、ゴールデンルーキーたちより先に、新人トップとなる今季3勝目を挙げた。6回から登板し、内川、小久保、松中のクリーンアップを無失点に抑えた。直後の7回に味方が先制。登板直後に逆転した1勝目、勝ち越した2勝目に続く勝利に、「周りの選手のおかげです」と謙虚に喜んだ。

 今季登板は14試合目。館山が危険球退場する緊急事態のなか、松岡に続き、3番手で登板した。荒木チーフ兼投手コーチは「右左関係なく、1イニング任せられるようになってきた」と成長を認める。1勝目のウイニングボールは被災地の日本製紙石巻に贈り、この日の勝利球は両親にプレゼントする。

 遠征前はコンビニのスピードクジでバニラのスーパーカップを当てたばかり。幸運の秘訣(ひけつ)は「当てようとか思わず、無心で引くこと」。無欲で投げ続ける「持ってる男」が、首位に立つチームに欠かせなくなってきた。【前田祐輔】