<ヤクルト4-2巨人>◇6日◇神宮
5位巨人が首位ヤクルトに完敗し、その差は10ゲーム差に広がった。先発の金刃憲人投手(27)は2回を持たず4失点で降板。4番アレックス・ラミレス外野手(36)は初回と3回の好機に凡退し、序盤で重苦しい空気が漂った。救援陣は踏ん張ったが、打線は4回以降連打が出ず、投打が支え合えない状況だ。原監督は「チームを救う、真の男が出てこないな」と嘆いた。
4番に、チャンスが巡ってくるのが野球の常。ラミレスの2つの凡退が、敗北への導火線となった。1回だ。坂本が安打、亀井が犠打。3番長野が館山からプロ初安打を放ち1死一、三塁。絶好の先制機に、主砲は館山の術中にはまる。2ボールからの3球目、外角低めのフォークをたたき、二-遊-一の併殺に倒れた。
続いて3回。1点を奪いなお1死一、三塁。館山はストライクを放らない。5球すべてがボールゾーンへのフォークだった。まんまと空振り三振に仕留められた。岡崎ヘッドコーチは「初回のラミレス、3回のラミレス。あそこで1本打てていれば流れは変わっただろうな」と痛恨のシーンを振り返り、さらに「向こうがピンチで全球フォークとか、そういう配球をしてきたが、それは想定していたけど、高め、低めを見極められなかった」。相手の傾向も予習済みだっただけに、対応しきれなかった結果を悔やんだ。ラミレスは「打ったり打てなかったりするのが野球。シーズン最後まで、このままというワケがない」と、一喜一憂はせず、平常心を保つべきと強調した。
交流戦を西武2連勝で締めくくり、さあリーグ戦と意気込んだものの、再開後4カード連続で負け越しが決まった。借金はズンズン増える一方で、2ケタ突入にも“リーチ”となった。借金10なら4位に終わった06年以来の屈辱となる。
ラミレスの凡退について聞かれた原監督は「あれは結果の部分」と、ラミレス個人の追及こそしなかったが、「ただ、チームを救う、真の男が出てこないな」と、チーム全体の現状を憂えた。この日は坂本3安打、長野も2安打、阿部本塁打。各打者には復調の兆しが出てきてはいる。それでも、チームとして勝負に敗れることの繰り返しだ。9回は隠善を代走に、大村を代打に起用し、二塁、三塁を守れる選手がいなくなる「捨て身」の采配も及ばなかった。原監督は感情を表に出さず、言った。「日々あらたに切り替えてやっていきます」。前を向く姿勢は、ぶれることはない。【金子航】



