<ヤクルト6-5中日>◇13日◇神宮

 中日森野将彦内野手(32)が、球団通算8000号を起死回生の同点2ランで飾った。2点を追う9回無死一塁、林昌勇のフォークに反応した。見逃せばボール球のような低い球をバットで巧みに拾った。打球はぐんぐん伸びて右翼スタンドへ。勝利を確信していたヤクルトのファンを沈黙させる7号同点2ラン。メモリアル弾で試合を振り出しに戻した。

 それでも、試合後の森野はものすごい形相で怒っていた。「もう、いいかげん…。何度も何度も同じ相手に同じ負け方して…。(9回は)うまく打ったというより気持ちです」。同点弾も実らず、サヨナラ負け。怒りのあまり言葉が最後まで出てこない。1勝7敗という神宮での屈辱的な数字が主砲には許せなかった。

 ただ、個人的には完全復活と言っていい。初回、チームが苦手としている館山から6号先制2ランをバックスクリーンへたたき込んだ。5回、7回にも安打を放ち、4安打、そして4試合連続マルチ安打、1試合2本塁打はすべて今季初めて。復活した主砲の怒りのエネルギーが鬼門突破への原動力となる。