<オールスターゲーム:全セ9-4全パ>◇第1戦◇22日◇ナゴヤドーム

 ビックリ弾で夢舞台を彩った。中日荒木雅博内野手(33)が5回に左翼ポール際に飛び込む2ランを放った。この回、全セは10安打8得点の猛攻で逆転に成功した。チームの指揮を執った落合博満監督(57)も「あそこで荒木が打ったっていうのがね」という驚きの1発。ド派手な球宴のきっかけをつくり、本拠地のお祭り舞台を盛り上げた。

 竜のリードオフマンが口火を切った。1-3で迎えた5回、1死一塁。日本ハム武田勝の129キロ直球にドンピシャで合わせた。遠心力をめいっぱい使った、荒木特有のスイングでボールをガツン。レフト方向へ舞い上がった打球は歓声に包まれてポール際、スタンド最前列に飛び込んだ。反撃ののろしとなる同点2ラン。本拠地ナゴヤドームのお祭りムードが一気に盛り上がった。

 荒木

 ビックリ。ビックリです。何とかつないでいこうという気持ちでした。

 この一撃が呼び水となって全セの猛攻がスタート。畠山3ラン、バレンティン2ラン、最後は長野のソロが飛び出した。球宴新記録となる1イニングで4発の花火を打ち上げて一気に8点を追加。導火線に火を付けたのは紛れもなく荒木だった。

 実は予告?

 ホームランだった。打席に入る前にチームの指揮を執る落合監督に声を掛けられた。「ホームラン打ってこい」。冗談めかしてそう話した指揮官に「本当に打っていいんですか?」とおどけて返した。本当に本塁打をたたき込んだ荒木に指揮官もビックリだ。

 落合監督

 (5回の猛攻は)荒木が打ったっていうのがね。あれでオレも打てるってなったんじゃない。

 ナゴヤドームには地元熊本から両親、熊本工時代からの親友を招待していた。300盗塁に王手をかけていた6月のソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)では両親の目の前での達成を逃し、悔しがっていた。この日は5回の2回目の打席で右前打を放ち、自身1イニング2安打をマーク。これが、球宴タイとなる1イニング10安打目にもなった。歓声を浴びる姿を見せることができた。

 荒木

 楽しめました。明日からもケガをしないように楽しみたい。

 竜の頼れる男が、面目躍如の活躍で本拠地で行われた夢舞台を盛り上げた。【桝井聡】