<巨人9-2横浜>◇28日◇東京ドーム
こんな勝ちがあってもいい!?
巨人が、ジョシュ・フィールズ内野手(28)の「振り逃げ」で逆転勝ちした。2点を追う5回、アレックス・ラミレス外野手(36)の2点適時打で同点。さらに四球と暴投で好機を広げ、横浜先発リーチのフィールズへの暴投で2者が生還して勝ち越した。後半戦に入っても波に乗れない巨人だが、反攻へのきっかけとなる1勝となるか?
横浜先発のリーチに対し、巨人は“一発”でなく、幸運の女神を味方につけた意外な“上がり手”で勝ち越し点を奪った。
5回。3番ラミレスの復帰後初打点で追いつき、なおも2死二、三塁。打席には打つ気満々のフィールズ。1ボール2ストライクからの豪快なフルスイングは、空を切った。三振でチェンジのはずが、ボールは横浜新沼のミットには収まらず、三塁側のファウルグラウンドを転々。本塁カバーに向かうべきリーチが、ボールを追って新沼とお見合いするなど横浜バッテリーがドタバタする間に、三塁走者ラミレスだけでなく二塁走者高橋由まで生還した。
8回に打線が爆発して圧勝したが、勝利打点制度が導入された81年以降、巨人の“勝利打点”が「振り逃げ」となったのは初めて。運も実力のうち!
で2連勝を飾った。
執念が幸運を呼び込んだ。スタメンには、阿部、小笠原、藤村の名前がなかった。原監督は「(阿部)慎之助に関しては、トーレスを一番よく知っている実松と、しっかりと戦ってもらおうと。これは当初の予定だった」と説明。初対戦の左腕リーチ攻略も視野に大村と寺内を組み込み、2人とも安打を放った。8回には代打で古城も適時打を放ってとどめを刺した。原監督は「非常に打線といいますか、本来のいいものが、自分たちのできる100%の力をもって攻撃に参加したという感じがしますね」と手応えを口にした。
今季は7人にプロ初勝利を献上するなど、「初物に弱い」というジンクスもあったが、それも打ち破った。今季初の3カード連続勝ち越しも決定。うれしい「初」ずくめの1日となった。今日からは首位ヤクルト3連戦。復調気配のチームに、大逆襲に必要な「運」もついてきた。原監督は「全力でいって、しっかり取りたいと思います」と、まずは勢いに乗っての「初」戦奪取を誓った。【浜本卓也】



