<中日1-1ヤクルト>◇3日◇ナゴヤドーム

 中日の悩める大砲ジョエル・グスマン外野手(26)が先制適時打を放った。大不振の助っ人は、1回1死二塁のチャンスでヤクルト先発七条の外角スライダーを「とにかくコンパクトなスイングでセンター返しを心がけた」と中前に運んだ。これがチーム30イニングぶりのタイムリー。3番に座って5試合目だが、1回の安打は、これが来日初めてだった。

 4回にも左前打。6月25日広島戦以来、来日3度目の2打席連続安打を放った。この試合まで打率は1割7分。表示される数字は、開幕5試合目からずっと196センチの身長にも満たない。貧打にあえぐチームの象徴になっているが、この日の適時打を浮上につなげたい。「勝ちにはつながらなかったけど、この打点がチームのいいきっかけになれば」。同じ大砲のブランコは右手骨折の疑いもあり復帰のメドが立っていない。苦境で助っ人の真価が問われている。