<中日1-0阪神>◇11日◇ナゴヤドーム
竜に新たな歴史がつくられた。中日エンジェルベルト・ソト投手(28)が7回4安打無失点で今季4勝目。助っ人では球団史上初めて開幕から無傷の4連勝をマークした。再三のピンチを切り抜けて代名詞とも言えるド派手なガッツポーズを連発。4番森野の犠打が得点につながらない重いムードの中、救世主左腕が勝利を引き寄せた。
ソトがほえた。7回2死一、二塁から代打関本を2ストライクまで追い込むと、最後は外角いっぱいの直球で見逃し三振。左手の拳を握りしめてお決まりのガッツポーズが飛び出した。6回にも満塁のピンチを切り抜けて叫ぶ。開幕から無傷の4連勝。助っ人では球団新となる記録をつくり、本拠地のお立ち台でうれしそうに観客の声援に応えた。
ソト
いつものように粘り強く投げることだけを考えていた。ピッチャーというのは粘り強く投げる練習をしているからね。ガッツポーズはいい場面でアウトを取ると自然と出てきた。
最後まで重い試合だった。執念でもぎ取った1点を守りきった。得点は1回2死三塁から4番森野のタイムリーで手にした1点だけだった。4回には落合監督が無死一、二塁から4番森野に今季4度目となるバントを命じる“執念采配”。泥臭い野球で勝利をたぐり寄せた。そんな指揮官の気迫に推定年俸560万円の格安助っ人もマウンドで燃えた。
郷にいれば郷に従え-。アメリカ、メキシコ、イタリア…。多くの国で野球をしてきた左腕が常に自分に言い聞かせている言葉だ。この日、ナゴヤドームは「浴衣デー」と銘打ったイベントを開催。長女ニコルちゃん(3)は7月に日本で買ったキティーちゃんの浴衣を着て観戦に訪れた。
現在、愛娘はバケーションプランを利用して自宅近くの幼稚園に通っている。最近はイタリア語に加えて日本語も口にするようになったという。家族みんなで日本の文化になじもうと必死だ。
ソト
その国の生活を勉強しないと、そこにいる人たちが自分に合わせてくれるわけじゃないからね。
開幕から無傷の4連勝。球団の歴史を塗り替えた。
ソト
それはうれしいね。これから研究されると思うけど、自分には自分のプランがある。これからも頑張りたい。
停滞するチームで進撃を続ける救世主。先発転向後は防御率0・36を誇る。この勢いは止まりそうにない。【桝井聡】



