<ヤクルト6-6中日>◇24日◇神宮

 打っても勝てないなんて…。中日がまたも神宮で勝てなかった。1点を追う終盤の8回に堂上直倫内野手(22)の左翼越えソロで同点に追いついたが、結局勝ち越せず、今季5度目ドロー。9試合ぶりに3点以上を奪い、12安打を放っても、守備のミス連発で勝機を逸した。落合博満監督(57)の600勝はまたもお預け。4位に転落した。

 落合監督の表情がすべてを物語っていた。試合終了から数分後。ベンチ裏から出てきた指揮官は表情を1つも変えることはなかった。そして「何と言ったらいいのかな」とポツリ。前日23日の敗戦後は「不思議なゲームでした」と笑みを浮かべたが、引き分けとなったこの日は渋い表情だった。

 久しぶりに快音が戻った。1回1死三塁からチャンスをつくると、森野が右犠飛。わずか数分の速攻で先制点をもぎ取った。その後も面白いように打線がつながり13日横浜戦(平塚)以来となる9試合ぶりに2桁12安打をマーク。3点以上を奪うのも9試合ぶり。だが、6点をもぎ取っても勝ちきれない。

 鬼門神宮で信じられない光景が続いた。1点リードの1回裏だ。1死二塁から川端が放った左中間への打球を追いかけた左翼和田が足を滑らした(記録は二塁打)。試合開始直後から降り出した雨で人工芝が少しぬれていたことは確か。だが、和田らしからぬプレーだった。

 2回には、先頭ガイエルの右翼線への当たりに、グスマンがまずい守備。二塁打として1死二塁からは、青木の三塁線へのイージーなゴロを森野がファンブル。堅守を信条とするオレ竜が肝心の守りでミスを連発。立ち上がりが不安定だった先発チェンの足を引っ張った。

 森野は負けなかったという気持ちかと問われ「そうなりますかね?

 ちょっと分からないですけど、やっぱり勝てなかったわけだから…」と、悔しそうに振り返った。

 鬼門神宮では1勝8敗2分け。今日25日は今季最後となる神宮での試合だ。これ以上、ぶざまなプレーを見せられない。【桝井聡】