<オリックス5-3日本ハム>◇4日◇京セラドーム大阪

 オリックスが今季2度目の7連勝でついに後半戦“首位”に立った。ソフトバンクに続き、日本ハムにも同一カード3連勝。2週間前は6連敗を食らった2強を丸のみするのだから勢いは本物だ。一時7連敗で9まで膨らんだ借金は1。2カ月ぶりの完済も見えた。「これからは大型でも、もう負けはアカンよ」。ラストスパートを意識した岡田彰布監督(53)の声に力がこもった。

 3回にウルフの暴投で同点とし、坂口と後藤の適時打でこの回3点を奪って逆転。後藤は17試合連続安打で好調打線を引っ張り、5回も7号ソロを放った。「今はヒットを打つための準備ができている。僕は基本のない選手。ボール球しか打てませんから」。岡田監督をして漫画ドカベン岩鬼ばりの悪球打ちと言わしめるくせ者も、トス打撃では細かくコースごとにバットの出し方を確認して感覚を磨いている。5月には不振で2軍落ちしたが、この17試合は打率4割2分6厘と打ちまくっている。

 大型連勝の要因を岡田監督が分析する。「役割や。2番に大引が入ってつなぐ打撃をして、クリーンアップは得点圏で着実に得点を挙げる。バントも一発で決めてな」。従来は「ただでアウト1個やるから」と敬遠した犠打の存在もある。この日は今季12度目の1試合3個だったが、昨年3個以上はわずか3度。統一球の影響で大量点の見込めない中、ポリシーを変容させた戦術選択も見逃せない。

 6日からは楽天とCS進出をかけ、敵地で直接対決。「また明後日からやな。今週は今週で終わりよ」。特別意識しない姿勢こそ指揮官の自信の裏返しである。【押谷謙爾】