寒さも吹き飛ぶほど、巨人野間口貴彦投手(28)が9日、150球の熱投を見せた。気温約15度のジャイアンツ球場のブルペンで投球練習。実戦さながらに右打者、左打者を想定して約1時間腕を振り続けた。汗をびっしょりかき、「今年は(右打者の)外のまっすぐを投げきれなかった。秋の練習ではそこを重点的にやりたい。直球にこだわっていきたい」と、明確なテーマを口にした。

 敵ながら、同じサイドスローのヤクルト館山の直球にヒントを得た。サイド転向1年目の今季は12試合に登板したが、投球回は13回2/3で過去ワースト。出場できなかったCSファーストステージはテレビ観戦した。館山の投球を見て、左打者の内角(右打者なら外角)ボールゾーンからストライクゾーンにややシュートして入ってくる“動く球”が武器になると感じた。「まだそういうボールは投げられてないけど、近づけていきたい。まっすぐの精度を高めていきたい」と、今季11勝で4年連続2ケタ勝利の右腕と照らし合わせながら、磨きをかけていく。

 7年目で初めて秋季キャンプに不参加で、悔しさもあるはずだ。3日前にも110球投げ込んでおり、来季へ懸ける意気込みを感じさせる。「来年は1軍で投げることにこだわりたい」。鋭いまなざしで来季を見据えていた。【斎藤庸裕】