巨人が、FA権行使の手続きを行った横浜の村田修一内野手(30)の獲得に乗り出すことが25日、分かった。原沢敦球団代表兼GM(55)は「ルールにのっとってやるしかないことなので」と、個人名の明言は避けながら「総合的に今のうちの戦力を考えたときにおのずと補強ポイントは見えてくる。そういう補強のポイントに合致した選手であると思います」と、獲得方針であることを示唆した。

 昨年から現場は村田獲得を希望していた経緯がある。ただ、多角的な要因もあり、昨年の清武前GMは村田に対し消極的だった。白石新オーナー、原沢新GMの体制に代わり、積極的な姿勢に方向転換したもようだ。今季はライアル、フィールズと、課題だった三塁手の外国人補強を2人行ったが、どちらも失敗。長打力のある三塁手はまさに補強ポイントと合致する。同GMは「今すぐどうっていうことはできない。動ける状態になったときにしっかり動けるように準備はしていきたい」と話し、12月2日のFA交渉解禁日を待って、正式にアタックをかける。