横浜DeNAの初代監督に元巨人の中畑清氏(57)の就任が7日、決定的となった。就任確実だった工藤公康投手(48)との交渉打ち切りからわずか2日。高田繁GM(66)は、春田真オーナー(42)が求める“明るく、情報発信力のある”人物として、水面下で速攻交渉。この日までに内諾を得たとみられる。都内で対応した同氏は「もし正式な話があれば、当然やりたい。野球人なら誰もがそう思うはず」と前向きに話した。近日中にも正式要請する見込みだ。

 中畑氏を支えるヘッドコーチには、04年アテネ五輪で、ともに日本代表コーチを務めた高木豊氏(53)が有力候補として浮上。球団OBであり、01年には横浜で内野守備走塁コーチも経験している。高田GMが新チーム編成のポイントの1つとしている地元重視にも合致する。高木氏は正式要請はないとした上で、「一野球人として、名前が挙がるのはありがたいこと。強くなってほしいという思いはあります」と、横浜への熱い思いも口にした。

 その他のコーチ人事も急ピッチで進められており、投手コーチには、昨季まで投手コーチを務めた野村弘樹氏(42)らが候補に挙がる。今日8日にも、巨人を退団したラミレス獲得が発表される見込みで、戦力補強も進行中。波乱のスタートとなったが、「絶好調男」を中心に新生ベイスターズの編成が固まり始めた。