横浜DeNAの中畑清監督(57)が11日、イベント中に新コーチ人事を“公表”してしまった。自身が会長を務める「28(ニッパチ)会」の野球教室中に、外野守備走塁コーチを、駒大同級生でもある二宮至氏(58)が務めることを明かした。

 突然だった。イベント最後に小学生チームと試合形式で対戦。マイクを使って選手紹介をしていた中畑監督は「1番ショートは、来年ベイスターズの外野守備走塁コーチを担当する二宮です!

 一緒に戦います!」。いきなりの発表にグラウンドは一瞬あぜん。前日10日には、ゲスト出演したラジオ番組で、高木ヘッドコーチ、白井内野守備走塁コーチの就任を発表しており、2日連続のサプライズ。代名詞の「絶好調」は封印しても、“舌好調”だった。

 得意のマイクパフォーマンスは、来年2月からの春季キャンプでも披露する考えもある。「お客さんがたくさん集まって、新しい戦力とかを紹介できたら最高だね」と、やる気は十分だ。ただ、ファンサービスをするには納得のキャンプが送れていることが前提条件。「悪いことじゃないけど、状況次第。そういうことが出来るあたりまで、(選手が)いけていたらいい」。

 まだ選手たちと顔合わせも済んでいないだけに、その時を心待ちにしている。「早くその時間を味わいたい。自分の目で見て、触れ合って感じるものがないと。動き、そして目力を見たい」。キャンプでは、ハードな練習を課すことは予告済み。自らも一緒に汗を流す覚悟。監督として初めてのシーズンに向け、確かな手応えを感じられれば、最高の“演出”をベンチ前で繰り広げてくれそうだ。【佐竹実】