巨人大田泰示外野手(21)が「おかわり流」で1軍枠に割って入る。誰もがブレークを期待する4年目は、22日も川崎市のジャイアンツ球場で自主トレ。両腕を何度も回してリラックスさせ、バスターの構えから力まずに打ち返すマシン打撃を、打撃練習の冒頭1時間以上も反復した。日本球界最高峰のスラッガー・西武中村の打撃からヒントを得た独特の練習。「ヘッドを最大限走らせる感覚を、キャンプ前にすり込ませておきたいのでやっています」と説明した。

 「力んだら飛ばない」。大田は3年間の経験から悟っていた。「バットを緩く握って、一瞬でボールを捉えている」と、昨季48本塁打の中村を参考とした。「強くスイングするために力を抜く。そんなイメージで」。打者が抱える永遠のテーマに向き合い、採用したのがバスター練習だった。

 阿部からヒントを2題もらった。「右中間に引っ張るイメージを持て」「ゴルフのドライバーショットをイメージしろ」。体の開きが早く、スイング軌道が外→内。打球にスライス回転がかかり、途中で失速してしまう。欠点を端的に指摘していた。この日の打球はセンター返し~右方向がほとんど。緩く握ったバスター打ちでヘッドの走りを確認した後、下半身を粘り強く連動させた。逆方向の打球は尻上がりに強さと角度を増して終えた。

 きれいな丸刈りで打ち込む姿を見た関係者は「修行僧のよう」。キャンプ1軍スタートが濃厚だが競争相手の壁は厚い。黙々と修行を通した先に視界が開けてくる。【宮下敬至】