<巨人5-1中日>◇11日◇東京ドーム

 巨人原辰徳監督(53)、必死の継投策だった。1点リードで迎えた7回。106球を投げた先発ゴンザレスから、2番手に指名したのは山口だった。残りは3回。本来、山口は8回のセットアッパー。そして9回にストッパー西村にバトンを渡すのが、勝利の方程式。だが、この日は1イニング前倒し。7回に8回の男が登場した。願いとも言える首脳陣の期待に、山口は3者凡退、西村は2イニング無失点と、完璧に応えてみせた。

 試合後の原監督は「7回が勝負イニングだと。1番からでしたし。まあ、そこは山口にお願いしようと。今日に関しては山口と健太朗、2人で3イニング行こうと思っていました。彼(西村)は、類いまれなスタミナを持っているから」と継投の思惑を明かした。

 前日10日は継投失敗。6回無死満塁で先発ホールトンから小野にスイッチ。原監督も「荷が重い場面」と認める過酷な出番。結果は4点を失い、逆転された。しかも越智を2イニング起用。この日の越智起用は困難になっていた。山口投入時のブルペンには、他に小野、越智、高木康、野間口が待機。2番大島、3番森野と、危険な左打者との対戦が待っており、ベンチは万全を期し、山口に託した。仮に7回、3者凡退ではなく、右のブランコに打席が回れば、7回から西村投入のプランだったという。

 川口投手総合コーチは「苦肉の策です。明日のことは考えず、今日を勝つことだけ考えた」と、ギリギリの勝負だったと話す。今日はエース内海が先発。ブルペンをカバーする投球が望まれる。【金子航】