巨人が日本一の「頂(いただき)」ローテーションで、竜から連勝をいただきます-。今日17日からの3連戦(ナゴヤドーム)は、杉内俊哉投手(31)-デニス・ホールトン投手(32)-ディッキー・ゴンザレス投手(33)が先発予定。昨季ソフトバンクで日本一の原動力となった杉内とホールトンの2人は、日本シリーズの4勝中でも計2勝を挙げた。16日、川崎市内のジャイアンツ球場で調整したホールトンは「日本シリーズのような感じで、なんとか2人でドドンとたたいて波に乗りたいね」と再現を誓った。

 巨人はナゴヤドームでは昨季こそ5勝5敗2分けも、その前までは9連敗を喫していた。そんな「鬼門」意識がないうえ、頂点を争う決戦で中日から勝利した2人が先陣を切るのは心強い。川口投手総合コーチは杉内について「彼は楽しく投げてもらえればいいから」と全幅の信頼を寄せ、今季未勝利のホールトンにも「狭い球場で遅い球を使うのは勇気がいる。ナゴヤは広いし持ち味が出るんじゃないか」と、移籍後初勝利を期待した。

 今日先発の杉内は日本シリーズ第7戦で7回を無失点に抑え、日本一を手繰り寄せた。14日のDeNA戦が雨天中止となったが「気にしてないですよ」と平常心のまま敵地に入った。「去年は去年。自分の投球をします」。Vローテーションで、2勝1分けの先週に次いで、2週連続の竜たたきといく。【浜本卓也】