<広島3-0DeNA>◇17日◇呉

 “バカになった”広島打線が火を噴いた。前日16日、野手陣全員が、右翼と左翼ポール間を全力疾走しながらノックを受ける「アメリカンノック」を実施。5連敗を脱するため、高校生も顔負けの特訓を行っていた。先週5試合の総得点がわずか5だった打線が、6安打で3点を取り連敗脱出。野村謙二郎監督(45)は「昨日バカになってアメリカンをしてくれたから」と、口元を緩めた。

 最初に結果を残したのはアメリカンノック初体験だったニックだ。初回2死一、三塁から三遊間を破る適時打。左肩痛から14日ヤクルト戦で復帰して以来、初の打点だ。「先制点という意味でも勢いをつけられたのはよかったと思うよ」。離脱中は口数の少なかった助っ人も軽快に話した。

 追加点は待望の1発攻勢だった。6回先頭の梵英心内野手(31)は11球目のフォークを左翼席へ。7回にも先頭の広瀬が初球の直球を左翼ポール際に運んだ。チーム1試合2本塁打は今季初。梵が「最高の結果になってよかった」と話せば、広瀬は「2点より、もう1点だと思っていた」と喜びをかみしめた。

 先発した大竹の今季2勝目もしっかりアシスト。グラウンドをクタクタになって走り回った効果はてきめんだった。【中牟田康】