巨人阿部慎之助捕手(33)が、今日8日のDeNA戦(宇都宮)からスタメンに帰ってくる。原辰徳監督(53)が7日、明言した。チームはゴールデンウイークを6勝2敗1分けと上昇ムードで、3位阪神まで0・5ゲーム差に肉薄。腰の張りのため、1日の広島戦から6試合、ベンチを温めていた主将が復帰すれば、チームにとってはこれ以上ない追い風になる。
原監督の口調には、迷いがなかった。「慎之助は宇都宮からスタメンで戻れるよう、準備しています」。腰の張りを訴えて以来、5月では初めて阿部が先発オーダーに戻ってくる。「ある意味、阿部のチーム」と、原監督も言うように、主将で4番で捕手と多くの役割を背負う中心選手。復帰は、4カード連続勝ち越しと、上り調子のチームに加速をつける。
阿部も、宇都宮に向かうバスに乗り込む前に、久々の先発出場への意欲を明かした。「だいぶ回復して、明日出られる予定です。ちょっと休みすぎて、チームに迷惑をかけた。いい起爆剤になれるように、“自爆剤”にならないようにしないとね」と、ジョークを交えて笑顔で言った。
打順は5番が有力だ。原監督は「村田も調子が上がっている。甲子園ではあと2本、ホームランがあった」と、強い浜風がなければ、2つのファウルは本塁打になっていたと言い切る。村田の古巣への思いも加味すれば、「村田-阿部」の枢軸が威力を最大限発揮しそうだ。
巨人も上向きなら、DeNAも初の3連勝中と絶好調だ。原監督は「コイノボリみたいな、好調なノボリベイだからね」と、中畑DeNAへの警戒を強めていた。そこで、力を発揮するのが阿部だ。今季の阿部の対DeNA打率は4割4分4厘。セ・リーグ他球団と比べて、最も打率がいい。しかも、通算4本塁打のうち、3発がDeNA戦。中畑監督にとっても脅威なはずだ。
最大7あった借金を、2まで減らして、主軸の復帰。原監督は「まだ(勝率)5割に戻っていません」と、現状に満足していない。まずは5割、さらにはAクラスへ。そこからが、本当の5月反攻の始まりだ。【金子航】



