<巨人4-2楽天>◇5月31日◇東京ドーム

 苦しんだ巨人内海哲也投手(30)が快挙をつかんだ。6回5安打1失点の粘投で交流戦8連勝をマーク。8戦8勝はプロ野球史上初だ。「決して状態はよくありませんでしたが粘り強く投げることはできました。野手の皆さんに感謝」と言葉を選んだ。2回以降は毎回、走者を背負いながらも最少失点で踏ん張った。

 重圧がかかる登板だった。前夜、杉内がノーヒットノーランを達成。「ああいうのを見せられて続きたいという気持ちもあったし、その分、プレッシャーもありました」と、同じ左腕として、生え抜きエースとして、負けられない一戦だった。変化球は高めに浮き、ボールが先行。失点も四球が絡んだ。2回には1死満塁の好機で打席に入りスクイズを試みるも失敗。唇をかみしめて耐えた。

 重苦しい空気が漂ってもおかしくない状況だったが、好データが吹き飛ばした。2連勝中で楽天戦には7戦6勝と相性は抜群。「今年は今年。そういうことをあんまり考えないようにしている」と、あえて気を引き締めた左腕に勝利の女神はほほ笑んだ。代打を送られた6回の攻撃で3点が入り、勝ち星が転がり込んできた。粘りに粘ってつかんだ今季5勝目。勝ち星が1つ上回った。【為田聡史】