<ソフトバンク1-5巨人>◇5日◇福岡ヤフードーム

 開幕から24試合連続無失点を続けていた巨人山口鉄也投手(28)が、ついに失点した。9回、ソフトバンクが代打松中を送った時点で登場。1死後、明石への2球目だった。外角狙いの直球が逆に入り、右翼席へソロ本塁打を浴びた。「準備は普段と変わりありませんでした。ここまで記録を続けたことが奇跡ですから。幸いにも点差があって、チームが勝ったので良かったです」と穏やかに話した。開幕からの連続試合無失点記録は、セ・リーグタイで止まった。

 その後2死を取りベンチに引き揚げると、仲間は勝利投手のような拍手で迎えてくれた。「ホームランで止まって。『お前らしいよ』とか言ってもらいました。また切り替えていきます」と気落ちなどなかった。試合前に「ゼロに抑えることがチームの勝ちに直結している。だから気は抜けません。でも自分はどうでもいい。勝てば」と話していた。セットアッパー業の本質を知っているから、偉業が止まっても冷静だった。

 原監督は「さん然と輝く記録。また新たなスタート、という位置付けでいい」。持ち場を全うする山口を最高級の賛辞でねぎらった。【宮下敬至】