残り全勝でゴールを切る。交流戦首位の巨人は12日、日本ハム戦に向け羽田発の航空機で札幌入りした。今日13日の試合に勝てば、交流戦の優勝マジックが点灯する。原辰徳監督(53)は「昨日勝ったことで、楽しみが出てきた」と、眼下の敵であるロッテに4点差逆転勝ちした試合に手ごたえを得た。13日の日本ハム先発は巨人戦公式戦初登板となる斎藤佑樹(24)。佑ちゃんを打ち崩し、自力で初のタイトルを手にする。
原監督の視界に、交流戦初優勝がハッキリと映った。札幌行きの航空機に乗り込む直前、直立不動で「昨日勝ったことが大きい。そういった、楽しみが出てきました。今まで通り。1戦1戦、しっかりと戦って。結果、そうなればいいです」と言った。「そう」はもちろん「優勝」。残り4戦、全勝ならライバルの結果など気にする必要はない。自力で、文句なしで決める。
「今年のベストゲーム」。11日、ロッテ戦の余韻がまだ残っていた。杉内が序盤で4失点する展開。阿部、長野の2ランにベンチワークを絡め、倍返しの8点を奪って逆転勝ちした。ルーキー田原からつないだブルペンもおのおのが仕事をし、傷口を広げなかった。「取られた中で粘ってね。全員で勝った」。チームの地力に間違いはない。そんな実感を得たから、初Vに向けて初めて、前向きな表現を使って鼓舞した。
交流戦導入8年目にして、リーグの雄が初めて、セに大きなタイトルをもたらそうとしている。残り4戦、最初の関門は斎藤佑樹だ。原監督は「彼も好調・ジャイアンツとの対戦を楽しみにしているだろう。我々も同じです」と受けて立つ。「データの中で、どう戦うか。攻撃的にいくか。球場は広いからそれとも、ディフェンスから入るか」と、ゲームプランを描いた。加えたのは「いずれにしても、今のウチにはバリエーションがある。しっかり考えます」との言葉。仕掛けるか受けて立つか。「先手をしっかり取る」ための、ベストの布陣で臨む。
昨年、開幕前。初めて斎藤と出会った原監督は「一緒に野球界を盛り上げよう」と優しく声を掛けた。1年半を経て初めて公式戦でぶつかる佑ちゃん。成長を受け止めて、砕く。北の大地でマジックをともす。【宮下敬至】
◆交流戦優勝の行方
現時点で首位巨人から4位中日まで優勝の可能性が残されている。13日に首位巨人と3位日本ハムの対戦があり、巨人が勝てば優勝マジックが点灯する(巨人○、ロッテ○の場合はM3、巨人○、ロッテ●の場合はM2)。最短で14日に巨人の優勝が決まる可能性がある。ただし、13日に巨人●、ロッテ○の場合は、ロッテにM4が点灯する。



