右胸痛で出場選手登録を抹消されたヤクルト宮本慎也内野手(41)が30日、都内の病院でMRI検査を受け、右第6肋(ろく)軟骨骨折で全治1カ月と診断された。復帰は8月後半までずれ込む見込み。ボール直撃や接触プレーではなく、28日の中日13回戦の4回に二ゴロを打った際に痛みが強まった。名古屋市内の病院では異常なしと診断されたが、痛みが消えず、精密検査で骨折が発覚。オールスターなど、休みなくプレーしたことも疲労蓄積の一因だった。

 現在4位のチームにとって、精神的支柱を欠く影響は計り知れない。報告を受けた小川監督は「痛みの感覚次第。医学上は全治1カ月ということですけど、長引くのも短くなるのも、本人の感覚次第だと思う」と早期復帰を熱望した。その上で、復帰時期については「今の時点では」と、見通しは立っていない。

 宮本が同箇所を痛めるのは初めてで、古傷のふくらはぎや太ももではないことは幸いとも言える。ただシーズン前から「ダメならやめる」と公言し、その覚悟は例年以上に強かった。CS争いが激化する8月の離脱。残り30試合前後で復帰し、チームの力になれるようなら問題はないが、仮にリハビリが長引くようなら、責任感の強い宮本は、そのまま引退を決意する可能性はある。