2軍調整中の巨人小笠原道大内野手(38)が、8日から始まる秋季教育リーグのフェニックスリーグ(宮崎)に参加する可能性が出てきた。9月30日、台風のためヤクルト戦(神宮)が中止。2軍が練習する川崎市内のジャイアンツ球場を訪れた岡崎ヘッドコーチは、同リーグへの派遣選手について「亀井は連れて行くが、小笠原はまだ決めていない。どちらがチームのため、彼のためにいいのかを考える」と、小笠原派遣を考慮中であることを明かした。

 首脳陣の復活への期待は高い。小笠原は9月17日に再調整のため抹消され、打ち込みを行ってきた。だがファームでは3試合で5打数無安打。岡崎ヘッドは「名前だけでは勝てないけどガッツには無形の力、影響力がある。守っているだけでも勇気づけられる」と話しつつ「結果だけではないけど、結果も重要。出ていないから上げづらい。打ってくれないと困る」と心境を吐露した。

 そこで同リーグ参加が選択肢に挙がる。同リーグは2軍関係者が「ガッツほどの選手は行かない」という若手の登竜門。だが2軍のリーグ戦は終了し、結果を示す場は限られている。実戦を積みながら調子を戻すには適した場ともいえる。

 小笠原はこの日、2軍の全体練習後、いつも通りに室内でマシン相手に打ち込んだ。「やれることをやるだけだよ」と力を込めた。CSファイナルステージは17日から始まる。完全復活に向け、ガッツは人事を尽くして天命を待つ。【浜本卓也】