番長が若手に“成り上がり”指令だ。DeNA三浦大輔投手(38)が22日、横浜市内でクリスマスイベントを開催。高崎が開幕投手に意欲を見せたことを聞くと「どうぞどうぞ」と競争を歓迎した。

 遠慮がちな若手のアピールがうれしかった。「最近の若手は性格が良すぎるんだよ。若いからって遠慮する必要はない」。自らも実績が伴わない頃から髪形をリーゼントにしエースへの階段を上った。「もっと目立って欲しいよね。自分も含め一プロ野球選手としてもっともっとうまくなって、いい思いしたくないの?

 優勝してビールかけしたくないの?

 ってさ」。敬愛する歌手矢沢永吉のように、貪欲に上を目指す姿勢を若手に強く求めた。

 当然、道を譲る気はまだない。オフは大好きな競馬のイベントに参加。騎手の話を聞き、野球に生かそうとしている。「不安を持っていると馬に伝わる。野球も一緒でどこで腹をくくるかなんだよな」。誰からでも学ぼうとする不惑目前の番長に慢心はない。若手が鎖を引きちぎらなければ、三浦は飛びきりのプレーで“止~まらない”はずだ。【島根純】