クセ球「まっシュー」で勝負だ。DeNAの新人合同自主トレが20日、横須賀市内のベイスターズ球場であり、投手陣が初めてブルペンで捕手を座らせてピッチングを行った。ドラフト3位の井納翔一投手(26=NTT東日本)は、立たせて33球、座らせて28球を投げ即戦力の片りんを見せた。

 受けた片平ブルペン捕手が「右打者の内角がシュート回転して力がある。ドーンとくる」と評価。井納は「実は内角はすべてシュートするんです。外角は気を付けるけど、内角は気にせず思い切って投げちゃいます」と打ち明けた。

 右打者にはやっかいなボールだ。これにカーブ、スライダー、スプリットと多彩な変化球が加わる。81年に日本ハムの左腕、間柴茂有が、真っすぐがスライドする「まっスラ」を武器に戦後唯一となる15勝0敗の勝率10割を達成した。右腕の井納は、まっシューで活躍を期す。