左肩痛からの復帰を目指す阪神ロバート・ザラテ投手(25)が重症で「開幕ピンチ」であることが28日、明らかになった。すでにベネズエラから来日し、この日は大阪府内の病院で診察を受けた。球団首脳は「まだまともにキャッチボールをしていない。キャンプもリハビリに費やすんじゃないか」と症状を説明した。

 育成選手だったザラテは昨年7月末に支配下登録され、1軍で2試合に投げた。その後、左肩痛を訴え、10月初旬に大阪市内の病院で「左肩肩峰下滑液包炎」と診断されていた。シーズン終了直後に帰国。回復は予想以上に遅れており、まだ本格的な投球を再開できる状態ではないという。

 2軍キャンプ中の実戦6試合に登板できるメドも立たない。離日する際に「来年(13年に)1軍で活躍できなかったら最後という強い気持ちで頑張りたい」と意気込んでいたが、厳しいスタート。貴重な救援左腕として期待されていたが、痛恨の出遅れだ。