<WBC強化試合:日本0-1阪神>◇26日◇京セラドーム大阪
虎のホープが「病院送り」になった。阪神上本博紀内野手(26)が、日本代表との強化試合で負傷退場した。6回に坂本の左飛を追い、左翼の伊藤隼太外野手(23)と正面衝突。そのままそろって交代し、大阪市内の病院へ搬送された。上本は右目下を裂傷、伊藤隼もアゴを痛打。沖縄・宜野座キャンプから好調だった2人を悲劇が襲った。
歓喜のち静寂、そして悲鳴だった。上本は起き上がれずに担架で運ばれた。ボールを離さなかった伊藤隼は歩いてベンチへ退いたが、むち打ちの可能性があるため一緒に検査。関係者によれば、上本は左脚の痛みも訴え、伊藤隼は顔面が腫れ上がっているという。
勝利の余韻に浸っていた和田豊監督(50)も、期待をかけるコンビの負傷に心配顔だった。
和田監督
上本は右目の下が切れていた。今、病院で検査している。切れてるだけならいいけど…。隼太はあれだけ強くぶつかったらねえ。アゴをぶつけて、首もやってるし。
上本はWBCで離脱する鳥谷の代わりに起用され、実戦では1番打者に定着していた。紅白戦を含む実戦9試合で打率3割6厘をマークしていた。積極的な走塁で評価も急上昇。新加入の西岡剛内野手(28)の「二塁」を脅かす存在になっていた。2年目の伊藤隼も打撃向上で、大和と「センター争い」の最中。この日も5回1死二塁で涌井の変化球を中前へ打ち返し、値千金の適時打を放っていた。飛躍の時を迎えていた2人が長期離脱となれば、開幕への勢い半減の緊急事態だ。
◆昨年の上本離脱
3月13日ヤクルトとのオープン戦(甲子園)6回の二塁守備で二盗を試みた走者と接触し、左肘を痛め途中交代。14日に大阪市内の病院で精密検査を受け「左肘内側側副靱帯(じんたい)の損傷で3週間の固定が必要」と診断される。長期離脱を強いられ、7月1日にようやく1軍昇格。



