<楽天7-0ロッテ>◇2日◇Kスタ宮城

 一体、どこまで勝ち続けるんだ!?

 楽天田中将大投手(24)が8回9安打無失点で、開幕から無傷の11連勝。走者を出しながらも得点を許さない「粘りのマー君」の本領発揮だ。6月9日の巨人戦から31イニング連続無失点、さらに昨年8月からの連勝を15に伸ばした。チームは完封勝ちで首位ロッテとのゲーム差も1に縮め、今日にも同率首位に並ぶ。いよいよ「仙台夏の陣」が熱くなってきた。

 11勝目を手にした田中はイタズラっぽく明かした。「ピンチは3回でしたか。ああ、やっぱりと。昨日(1日)、あんなこと聞かれたからだと、思い切り意識しながら投げました」。昨年9月にマークした26回連続無失点の自己記録を問われ「いつも、いつも、0に抑えることを意識しています。自然体ですよ」と答えていた。

 記録更新が目前だった3回だ。ロッテ先頭岡田の打球が跳ね、一塁銀次が捕り損ねた。不運な二塁打にも「両サイドに投げ分けるだけ」と動じなかった。1つずつアウトを重ね、2死一、三塁で4番今江。初球は外角150キロだった。ピンチで一段と球威、球速が増した。最後は、フルカウントで内角スプリット。「一番甘かったけど、しっかり打ち取れた」と、二ゴロで切り抜けた。

 その後は0行進だった。結局、8回まで投げ、連続無失点は31回まで伸びた。開幕11連勝で、防御率は西武菊池を抜いてリーグトップの1・35。記録ラッシュにも、お立ち台では「シーズンが終わってから振り返りたいです」と照れるだけだった。

 周囲は記録に興味津々でも、田中は冷めたように言う。「マウンドに上がったら(記録に)頭は回らない」。理由は明快。「その日の対戦には(記録は)何の役にも立たないから」。実は、今のフォームは「0点。(10勝にとどまった)去年の一番悪い頃と変わらない」。ただ、こうも続けた。

 田中

 思い通りのフォームで投げても勝てないこともある。試合の状況で、どう抑えるか。どんな投げ方で、どの球種を投げるか。そう思いながら投げています。

 だから「(記録は)どっちでもいい」と言えた。

 ただ、田中の記録更新は、チームの好成績とつながっているのも事実。星野監督は「(31回連続無失点は)まだまだ。60イニングぐらいまでいって欲しい。(開幕11連勝で村田)兆治と一緒じゃ、まだダメ。斉藤和巳の15まで」とニヤリ。注文は多いが、田中が0を続けた先に、楽天の躍進がある。【古川真弥】