来季開幕投手は藤浪!?

 14年のセ・リーグ日程が発表された5日、阪神和田監督が藤浪晋太郎投手(19)を開幕投手候補に挙げた。阪神は来季3月28日に巨人と東京ドームで開幕戦を行うことが決定。スタートダッシュをかけるのにはもってこいの伝統の一戦に、2年目を迎える若虎がマウンドに立つかもしれない。

 和田監督の描く開幕投手候補の1人に、しっかりと藤浪の名は刻まれていた。9年ぶりのリーグ優勝を目指す14年シーズン。開幕戦は3月28日、敵地東京ドームでの巨人戦に決定。伝統の一戦での開幕は10年ぶり。指揮官は19歳の藤浪を挙げ、スタートダッシュの青写真を描いた。

 和田監督

 (藤浪は)今年1年実績と言えるものを積んで、もちろん候補の1人になってくるんじゃないか。もうそんな話か。早いな。(巨人戦で開幕は)これ以上のシチュエーションはないんちゃう。セ・リーグでは巨人を倒さないと上にはいけないし、開幕からそういう気持ちをぶつけられるんでね。

 “悪夢”をいきなり振り払える。8月27日からの3連戦。首位巨人と5ゲーム差で敵地に乗り込み、同一カード3連勝を狙った。だが結果は3連敗。そこから勢いを失い、最後まで盛り返すことが出来なかった。結果的にCSでも広島に敗北。あのカードが…と虎党が頭を抱えた3連戦だった。逆襲に燃えるシーズンは倍返しからのスタートだ。

 開幕候補に挙がった藤浪は冷静だった。東京ドームでの巨人戦では8月4日に登板し、6回無失点で7勝目を挙げた。相性もいいが、指揮官の言葉を謙虚に受け取った。

 藤浪

 タイガースのエースは能見さんですし、自分が開幕投手なんて能見さんに失礼。将来的に開幕投手を任せてもらえるようなピッチングをしていきたいです。

 とはいえ、決して夢物語ではないだろう。今季も開幕ローテに入り、1年目で10勝をマーク。クライマックスシリーズのファーストステージ広島戦で開幕投手にもなっている。この日、安芸の秋季キャンプでは、投手陣の練習で昼前に行われた160メートル×20本走で、2本目から“19連勝”。中西投手コーチが「順位が変わらんな」と笑うほど、抜群の運動センスを披露したが「あれくらいの距離はシーズン中も走ってますし、高校の時から慣れているというのもあります」とサラリ言い切った。

 来季のスタートラインは明確となった。藤浪は大舞台のマウンドに上がるのか。体力強化、フォーム矯正などに取り組んでいる秋の収穫が、大きく左右するかもしれない。【池本泰尚】

 ▼藤浪が入団2年目の来季に開幕投手となれば、阪神では池田親興の85年広島戦以来29年ぶり。高卒に限ると、小山正明の54年洋松戦以来60年ぶり。ちなみに小山は1回に3失点して敗戦投手。藤浪が登板して勝てば、高卒2年目としては2リーグ分立後球団初の開幕戦先発勝利となる。