「掛布バット」で100試合3割!
阪神伊藤隼太外野手(24)が、美津和タイガー社製の新バットで初打ちした。13日、沖縄・那覇市内で巨人高橋由らと行う合同自主トレを公開。同社は現役時代の掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)が愛用したブランドで、伊藤隼は新調したバットの今季公式戦での使用も検討する。昨秋キャンプ中に掛布DCと約束した「100試合出場&打率3割」を目指す。
南国の室内練習場で心地よく乾いた音を響かせた。伊藤隼が持つ白木のバットに、合同練習を行う巨人中井や隠善らも興味津々。虎印のロゴマークがレトロ感を誘う。ハヤタが振り込んだバットは、現役時代に掛布DCが愛用していた美津和タイガー社製だった。勝負の3年目。試せるものは何でもトライする姿勢だ。
伊藤隼
試している段階です。メーカーの方と相談しながら、いいものを使いたい。結果を出せると思うものを使いたい。扱いやすい。芯に当たれば、しっかり飛ぶ。飛距離も出ます。
11年ドラフト1位も2年連続で打率1割台。昨秋の安芸キャンプで新任の掛布DCから密着指導を受けた。新バットも準備。同社には、昨季途中に改良した慶大の先輩・巨人高橋由モデルでの製作を依頼。この日、初めて用い、感触も上々だ。不退転の決意もある。
伊藤隼
掛布さんと約束しました。「100試合以上出て、3割を打つ」という目標です。数字の目標を出されたら分かりやすい。1年間、ブラさず、達成できるように頑張りたい。
掛布DCには「失敗を怖がって、野球自体が小さくなっている」と指摘されていた。この日は大きくバットを構え、強く振る。この動作を何度も繰り返した。「しっかり振れることが大事。当てに行ったりしないように」と言い聞かせる。
前日12日は沖縄セルラー那覇で今年初めて屋外フリー打撃を実施。1球だけフルスイングすると、右翼ポールの最上部を直撃し、はずんだ白球は場外へ。駐車場の車をへこませたという。手応えは両手に残る。
伊藤隼
こっち(沖縄)に来て打つことは100%に仕上がっている。この時期にしてはしっかり振れている。ここまで順調です。
1年目にプロの技量に戸惑い、2年目は結果が出ず焦りに変わった。「立場もクソもない。自分をブラさずやる」。3年目に迷いはない。一心不乱に信じた道を突き進む。【酒井俊作】



