本当の藤浪がベールを脱いだ。阪神藤浪晋太郎投手(19)がキャンプ初日からブルペンに入った。捕手を座らせて49球。すべてセットから、全球種を投じた。ラスト3球は直球で“おかわり”。右打者の外角低めに次々に決めた。「コントロールしにいった部分もあった。思い切り腕を振るのではなくて、コーナーを狙ってどのくらいのコントロールで投げられるかですね」と意図を説明した。

 他球団の007も驚いた。ブルペンには巨人、中日、広島の3球団のスコアラー。開幕カードで激突する巨人森中スコアラーは「高卒で10勝して、1年間投げて2年目の2月1日にブルペンに入っている。何事もなくやれていること自体がすごい」とあらためて評価。本格的な視察は第2クール以降としながらも、警戒を強めた様子だった。

 昨季CSで藤浪を打った広島も警戒。井生スコアラーは「インステップの矯正が出来ているみたいだから、精度も上がる。レベルアップしている」と話した。

 インステップ矯正によって制球力が向上した。だが、荒々しさという武器も消しかねない。難しいバランスにも藤浪は「武器でもある。あまりまとまり過ぎてもいけない。投球は意識付けが一番大事」。和田監督も「少しずつ制約もとれて本当の藤浪が見られると思う」と、期待に胸を躍らせる上々のスタートとなった。