もう上本が1軍に帰ってくる!?

 阪神掛布DCが14日、右手親指の骨折で離脱している上本博紀内野手(27)の仰天復帰プランを語った。鳴尾浜で故障後初となった屋外フリー打撃を視察。ケージ裏からスイングを見届けるとおもむろに言い放った。

 「今日のスイングだったら問題ないんじゃない。そんなに実戦から空いてないし、ゲームに1回くらい出たらいけるんじゃないかな。週末の3連戦で出て、交流戦、いけそうだね!」

 「本人に聞いてみないと分からないけれど」と前置きし、あくまでも個人的な見解の青写真は…。16日からのウエスタン・リーグ、オリックス戦(鳴尾浜)を経て、20日からのオリックス戦(京セラドーム大阪)で1軍復帰-。実現すれば、3日に負傷したことを考えると驚きの早期復帰となる。

 掛布DCが冗舌だったのには訳がある。久しぶりのフリー打撃は驚きの連続だった。最初は痛みを確認しながらのスイングだったが、どんどん振りが鋭くなる。打球が上がり始めると、92スイング目にレフトへ柵越え。掛布DCの「おお~!」という叫びが響くと続けざまにもう1発。合計110スイングで2本の柵越えと、テーピングする親指の影響を感じさせなかった。

 あくまで上本自身は「まだ詰まると痛い。これからもできることをやっていきたい」と慎重。仲野トレーナーも「1日1日できる範囲で少しずつ上げていく」。それを踏まえても順調に回復しているのは事実。苦しむ1軍に上本が戻るのはそう遠くないはずだ。【松本航】