<ロッテ3-9日本ハム>◇5日◇QVCマリン

 後輩の記念日に一役買った。日本ハム中田翔内野手(25)が祝砲を打ち上げた。1回。第1打席でバースデーアーチの大谷に「すごいよね。良かったんじゃない?」と喜びながらも、兄貴分として燃えないはずがなかった。勢いに乗る形で左中間席へ14号ソロ。「平成のON砲」が2者連続で発動した。6月27日楽天戦から6試合ぶりに主砲の仕事を果たした。

 4点リードの6回、先頭で左中間二塁打で出塁。二塁へ容赦なくスライディングすると、片膝をつき、すぐさま立ち上がることが出来なかった。この全力プレーが追加点につながった。体には満身創痍(そうい)の証しが残る。治療の跡が残る腰には太いコルセットを装着。この日はトレーナーに付き添われながらランニングや打撃メニューなどをこなした。2安打1本塁打にも「打率は関係ない」とフォア・ザ・チームを強調する。大人の仲間入りした後輩へ、男の背中を見せた。