同級王者藤本京太郎(28=角海老宝石)が辛くも3度目の防衛に成功した。

 同級1位の元WBA世界ウエルター級暫定王者石田順裕(39=グリーンツダ)と1年ぶりで再戦。

 序盤は石田の左ジャブに右ストレートがよく、5回の公開採点では0-2とリードされた。6回からは藤本がワンツーやボディーで攻め、石田はスタミナ切れになり、2-1で判定勝ちした。

 藤本が101・4キロで8・2キロ差が徐々に出たが、採点はいずれも1~2ポイント差。1年前のノンタイトル8回戦に続いく小差。

 角海老ジムのトリプルタイトルで唯一の勝利で王座を死守に「メーンになるとピンチが多い。ずっとモチベーションがわかなかった。石田さんはうまく、やりにくいが、ボクの力不足。ギリギリ乗り越えただけで申し訳ない」と頭を下げた。当面のライバルに連勝したことで、次戦は外国人相手を予定し、東洋太平洋王座を視野に入れる。「もう一度一から出直します」と話した。