RIZINファイティング・ワールドGP実行委員会は22日、都内で会見し、12月29、31日にさいたまスーパーアリーナで開催する大会に、大相撲の元大関把瑠都ことカイド・ホーベルソン(30)が出場すると発表した。把瑠都は13年秋場所を最後に引退し、日本国籍を取得していなかったため角界に残らず退職。その後は、母国のエストニアと日本を行き来しながら、トレーニングを続けていたという。

 欧州の格闘技団体から誘われ、RIZIN設立を機に参戦を決めたという把瑠都は「私は総合格闘技を愛していて、子どもの時からやってみたいと思っていた。世界一強い格闘家を目指します」とあいさつ。実行委員長の榊原氏は「RIZINの未来を背負う選手。ヘビー級を超えた階級の中で世界一をねらえる」と太鼓判を押した。リングネームは今後決定し、デビュー戦は12月31日になる見込みだ。

 ◆把瑠都凱斗(ばると・かいと)本名・カイド・ホーベルソン。1984年11月5日、エストニア生まれ。04年夏場所初土俵。06年夏場所新入幕後、三賞7回受賞。10年夏場所大関昇進。12年初場所14勝1敗で優勝。通算431勝213敗102休。得意は寄り、投げ、つり。198センチ、189キロ。