プロボクシングの元WBO世界バンタム級王者亀田和毅(24)が10日、亀田家初の白浜合宿を開始した。和歌山・上富田町の朝日ゴルフクラブ白浜コースを中心に15日まで行われる。

 亀田は合宿開始前にゴルフ場のクラブハウス内で、元世界3階級王者の兄興毅氏(29)と記者会見を行った。亀田はWBA世界バンタム級タイトル戦で昨年2度敗れた、王者ジェイミー・マクドネル(英国)戦を振り返りながら「あの負けでボクシングが好きになった。もっとボクシングを覚えたい。1から何がアカンかを勉強して、もう1度チャンピオンになりたい」と力強く意気込んだ。昨年引退した興毅氏は「裏方に徹します。今年の亀田家のテーマは『ゼロからのスタート』。(次男大毅氏と合わせ)去年は全敗なので。和毅にはまだまだ可能性がある。3人トータルの経験を和毅に集中させる」と全力サポートを誓った。

 今回の合宿は世界チャンピオンを目指す体作りの第1歩になる。フィジカルトレーナーの松栄勲氏(58)は最長10時間のハードメニューに言及。「パンチ力、爆発力、破壊力。強さやパワーを見せられるよう、2年後(の完成)に照準を合わせてやる」と予告した。ダッシュは多数のパターンを用いて1日250本。夕食後には1日40~50ラウンドの技術系練習も予定されており、再起に向けて腹をくくる。