ボクシングの東洋太平洋ミニマム級暫定王者・加納陸(18=大成)が、国内最年少王者記録を懸けて世界初挑戦する。23日、兵庫・三田市内のジムで会見し、8月20日に元世界同級4団体制覇の高山勝成(33=仲里)とWBO世界同級王座決定戦を行うと発表した。加納が勝てば、18歳9カ月4日での世界王座奪取となり、87年に樹立した井岡弘樹の記録を6日更新する。

 会見で横に座った高山へ、加納は「オレが勝って、世代交代です」と早くも宣戦布告した。15歳のころから高山には練習相手を務めてもらい、兄弟子のような存在だが「やりにくさはない。楽しみ」と笑みさえ浮かべた。東洋太平洋の暫定王者ながらWBOからの指名試合ということで、巡ってきたチャンス。国内最多4度目の王座返り咲きを狙う高山を、若さとスピードで粉砕するつもりだ。

 ◆日本人最多の世界戦16戦目となる高山 加納選手は15歳のころから技術、スピードが素晴らしかった。僕は自分の仕事を全うして、この試合をモノにする。

 ◆加納陸(かのう・りく)1997年(平9)11月16日、兵庫・川西市生まれ。幼稚園から空手、小4でボクシングを始める。得意パンチは左ストレート、右フック。13年フィリピンでプロ転向。国内デビューは15年6月で戦績は5勝(2KO)。姉葉月(21)はグラビアアイドル。160センチの左ボクサーファイター。