元不良少年のリーゼントボクサーが、師匠からの“特攻指令”に拳で応える。7月20日にエディオンアリーナ大阪で行われるIBF世界スーパーバンタム級王座決定戦で世界初挑戦する同級1位和気慎吾(28=古口)が28日、都内のジムで練習を公開した。フィリピン人パートナーとの2回のスパーリングでは、持ち味のスピードを生かして圧倒するなど、順調な調整ぶりをアピールした。
21戦全勝(21KO)の実績を誇る同級2位グスマンとの一戦に、古口哲会長は「初っぱなにズドンと行かせる。和気は本来スロースタートだから、向こうも驚くはず」と作戦を披露。「相手が強かろうが、有名になるためにはここが見せ場。格好悪くても、勝てばいい」とハッパを掛けた。
高校時代に「暴走行為」で警察の世話になるなど、不良少年だった和気を、元世界王者・鬼塚勝也氏のトレーナーを務めていた古口会長がスカウト。全国的には無名だったが「面構えが良かった」と06年に東京に呼び寄せ、二人三脚で戦ってきた。プロ10年目の節目に、和気は「ずっと思い描いてきた舞台。必ず勝ってスーパースターになります」と王座奪取を誓った。【奥山将志】

