大相撲の元大関把瑠都ことバルト(31=エストニア)が、1年間の進化を見せる。総合格闘技のRIZIN無差別級トーナメント2回戦(29日、さいたまスーパーアリーナ)の出場者が27日、都内で会見し、バルトが「(総合格闘技の試合時間)10分間戦えることが楽しくなってきた」と自信の笑みを浮かべた。昨年暮れのデビュー戦では「入場が試合より怖かった」と緊張したが、スタミナがつき、恐怖感も克服した。

 対戦相手の高阪剛には、9月の1回戦で退けた藤田和之がセコンドにつく。高阪の練習相手を務め、バルト戦へのアドバイスを与えていると聞くと、バルトは「藤田には、もう勝っているから逆にうれしいよ。藤田がつくことが、逆に自信になってくる」とニヤリ。

 現在は東京に住み、タレント業と二足のわらじを履く。「相撲は1年で関取になったけど、格闘技はまだアマチュア。これから頑張っていく」と決意を語った。