ボクシングの元WBO世界バンタム級王者で亀田3兄弟の三男、亀田和毅(25=協栄)が6日、都内の所属ジムでスパーリングを開始した。

 3月10日に東京・後楽園ホールで、IBF世界スーパーバンタム級8位マイク・タワッチャイ(タイ)と13年12月以来の国内での試合が待つ。

 この日は同ジム所属のバンタム級吉松大樹(22)と6回のスパーリングを消化。素早いジャブを中心に上下の打ち分け、前後のフットワークを確認。

 「今日はリラックスすることに集中した。それだけ。1つ1つ課題をクリアしていって、3月10日を迎えたい」と汗を拭きながら答えた。

 これまで主戦場はバンタム級だったが、15年に2連敗を喫し、今後はスーパーバンタム級で戦う。

 チーフトレーナーを務める長男興毅氏は「階級が上がるので、倒す力もないといけない。スピードだけでなく」と末弟に要求。スピード豊かな動きとパンチで世界王座にまで上り詰めたが、新たな戦場ではパワーも重視していくという。スタイルの幅をつけて、再び世界に挑んでいく。