<プロボクシング:WBC世界バンタム級タイトルマッチ>◇30日◇東京・日本武道館×王者長谷川穂積(29=真正)4回TKO○WBO同級王者フェルナンド・モンティエル(31=メキシコ)<1回>長谷川は右のジャブ、モンティエルは左のジャブで互いの様子をうかがう。1分過ぎに長谷川の左ボディがヒット。2分過ぎに長谷川の右フックがクリーンヒット。残り10秒、長谷川の左からの1、2、3のパンチでモンティエルがバランスを崩す場面も。立ち上がりは長谷川が優勢の試合運び。<2回>モンティエルは左のジャブで様子を見る。長谷川は右を出して相手をけん制。2分過ぎ、モンティエルの右が伸びるが長谷川は頭を振ってかわす。お互い、カウンター狙いで1回よりは静かな攻防も、残り5秒で長谷川が1、2でモンティエルをのけぞらせる。最後はモンティエルの右ストレートが大きく空を切ってこの回終了。<3回>1分過ぎにモンティエルが右アッパー。2分過ぎ、長谷川の左ストレートが顔面を捕らえる。長谷川が2分20秒、1、2パンチで相手を追い込む。残り10秒、モンティエルの右アッパーが再び空を切ってこの回終了。<4回>左のボディから長谷川がモンティエルにプレッシャーをかける。だが、お互い、なかなか近い距離にはつめることができない。2分、長谷川のけん制にモンティエルはパンチを繰り出すことができず。だが残り10秒、モンティエルの左フックの連打が長谷川の顔面にクリーンヒット。その勢いで長谷川が大きくよろけ、一気にロープ際に詰められる。そして、右、左、右、左と細かいパンチを8発立て続けに浴びる長谷川の間に、たまらずレフェリーが入り、長谷川、無念のTKO負けで11度目の王座防衛ならず。