<新日本:東京大会>◇22日◇後楽園ホール◇1800人

 獣神サンダー・ライガーが、CMLL世界ミドル級王座を防衛した。ラ・ソンブラと無制限3本で対戦。3本目は相手の華麗な飛び技攻勢を受けつつも、フロッグスプラッシュからの垂直落下式ブレーンバスターで制した。1本目を失ってから2本を連取し、2-1で逆転勝ち。昨年、メキシコで負けて、髪を切られた一戦の雪辱を果たし、「やっと日本で借りを返せた」と安堵(あんど)した。

 験担ぎも功を奏した。相手のリングネームは、スペイン語で「影」を意味する。そんな相手に対し、「なら俺は光で」と、まぶしい白ベースのコスチュームで臨んだ。現在は米JAPWライトヘビー級王座と合わせ、海外で2本のベルトを持つ。「次はだれでもいいですよ。メキシコ人でも日本人でも」。2冠王者は風格を漂わせながら、次の挑戦者が名乗りを上げるのを待つ構えだ。