WBC女子トリプル世界戦(8日、東京・後楽園ホール)に出場する王者3人が3日、報道陣に練習を公開した。同フライ級王者の富樫直美(35=ワタナベ)、アトム級王者の小関桃(28=青木ジム)、ミニフライ級王者のアナベル・オルティス(24=メキシコ)がこの日、都内の青木ジムに集結。ミットボクシングやスパーリングなどをこなし、それぞれ順調な調整ぶりを披露した。

 トリプル世界戦は3月12日に開催予定だったが、東日本大震災の発生で延期。富樫が「この1カ月半は複雑な心境だった。1人でも多くの人を勇気づけられれば」と話せば、小関も「心も体もリセットして自分自身を追い込み、ボクシングに集中した」という。震災直後に帰国、前日2日に再来日したオルティスも「震災に遭われた方に、心からお悔やみ申し上げます。トリプル世界戦で元気を与えられるように、立派な試合をします」と誓った。