<ノア:ザ・ナビグ・サタデー>◇29日◇東京・後楽園◇9試合◇1800人

 新日本の小島聡(42)に、メジャー3団体のヘビー級タイトル全制覇のチャンスがめぐってきた。過去に全日本の3冠ヘビー級、新日本のIWGPヘビー級を制している小島だが、ノアGHCヘビーは未戴冠。

 この日はノアに乗り込み、8月のG1クライマックスで初戦に負けた丸藤正道(33)と対戦。G1では4勝4敗と平凡な成績に終わったが「初戦で丸藤に負けたせい」と理不尽な理由で対戦にこぎ着けた。最後は必殺のラリアットをさく裂させ、11分47秒に体固めで丸藤にリベンジを成し遂げた。

 小島は「面白かった。この続きがあることを祈っているよ」と、ノアでのさらなる戦いを希望。丸藤を破ったことから、10・8横浜文化体育館大会の王者・森嶋猛(33)-挑戦者・秋山準(42)の勝者への挑戦者として、クローズアップされてきた。もしGHCヘビー級を奪取すれば、佐々木健介(46)高山善広(46)に次ぐ、史上3人目のメジャー3団体のヘビー級制覇という快挙が実現する。