<Krush>◇16日◇新宿FACE

 前人未到の快挙達成!

 朱里(25=ボスジム・WNC-REINA)がプロレスの3冠に加え、初代Krush女子王座決定戦で林美久(30=バンゲリングベイ・スピリット)を破り、ついに4冠王の偉業を達成した。

 男子の試合を押さえて女子がメーンという試合順にも、この試合における期待の高さを感じさせた。

 1Rは互いに手の内を探るかのような展開から、2Rには林がパンチとキックのコンビネーションをうまく使い、朱里より手数を上回る。3Rには若干、疲れの見えてきた林に対し、ペースの変わらない朱里がパンチやヒザ蹴りが見え始める。ペースをつかみかけたところで終了のゴング。

 判定は29-28、29-29、29-29で朱里が1ポイントリードするもドロー。

 特別ルールにより、エクストララウンド(延長戦)へと突入。開始早々に朱里が、右ストレートで林のアゴをえぐる。これで一気に突破口を開き、さらにもう1発右のパンチを決めるとヒザ蹴りの連打で追い込む。自立できなくなった林が、この試合初めてのダウン。このダウンが功を奏し、判定の結果、3-0のストレート勝利を得た。

 朱里はベルトを腰に巻き、「私はKrushでキックデビューして、Krushで戦ってきて、これは自分のためのベルトだと思っています」と自身のベルトだと強調。プロレスのベルトと合わせると4冠王者の誕生に、「まだ実感は沸きませんけど、4本のベルトをずっと防衛し続けるという気持ちでいっぱいです」と固く誓った。