<全日本:広島大会>◇8日◇広島サンプラザホール◇2400人

 「テンコジ」が史上初のメジャー2団体タッグリーグ制覇を成し遂げた。天山広吉(37)小島聡(38)組が、諏訪魔(32)近藤修司(30)組を下して2年ぶり2度目の優勝。最後は28分36秒、小島がラリアット2連発で近藤を撃沈した。11月に優勝した新日本G1タッグリーグ戦と合わせた“2冠”は史上初。小島は「次はベルト」と語り、新日本のIWGPタッグ王座、全日本の世界タッグ王座獲得に照準を定めた。

 最後は小島が豪快なラリアットで決めた。G1タッグを1カ月前に制覇したばかりのテンコジが、今度は最強タッグで優勝した。予選で敗北を喫した相手にリベンジした。古傷の首と肩の痛みを悪化させていた天山は「体はボロボロ。ギブアップしたい時もあった。でもコジがいたから、最高の結果が出た」と歓喜に浸った。9日のプロレス大賞選考会では最優秀タッグ選出が有力だ。

 G1タッグ優勝時に涙を見せていた小島は、今度は笑顔だった。「天山と同じ時代にプロレスラーとして生まれてよかった。次はベルトに走っていく」。まず狙うは真壁、矢野組が持つ新日本のIWGPタッグ王座だ。天山は「(来年)1月4日に東京ドームに行って、オレらが挑戦する。誰も文句ないやろ」と気勢を上げた。【大池和幸】